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試作品を手に、新球場での応援スタイルを話し合う新藤会長(左から2人目)たち(1日、広島市中区)
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新広島市民球場(南区)のオープンに向けて、赤ヘルの応援団が新たな応援スタイルづくりに乗りだした。1日、広島県内外のメンバーが広島市に集まり、アイデアを出し合った。トランペットやジェット風船など、プロ野球界で独創的な応援の流儀を生んできたカープファンも、新球場とともに新たな一歩を踏み出す。
新球場に対応した応援を検討しているのは、28団体でつくる全国広島東洋カープ私設応援団連盟。この日、中区の市青少年センターで中国地方と近畿の9人が意見交換のため初めて集まった。
まず挙がったのは、扇子のように折りたためる赤い厚紙ボードの導入。試作品を手に「スタンドを赤く染めたい」「広島の『H』を描けないか」と話し合った。赤い小旗を応援団が観客に貸し出すアイデアも出た。
カープの応援は独特だ。1970年代半ばにトランペットが初めて吹かれたのは市民球場。一斉に立ったり座ったりするスクワット応援も市民球場が発祥とされる。七回裏の攻撃前に球場を彩るジェット風船もカープファンが甲子園球場で始めたのがきっかけだ。
新球場でも右翼二階席のパフォーマンスシートを中心に、さらに工夫をこらす。連盟の新藤邦憲会長は「新球場元年に、これまでにない新しい形を全国に発信したい」。4月10日の地元開幕戦をにらみ、さらに議論を重ねる。(武内宏介)
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