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市民球場初ナイターの半券見つかる
福山の男性宅 52年前の広島−阪神戦

2009.3.9

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広島市民球場での初ナイターの半券

 広島市中区の広島市民球場で1957年7月24日に初めて行われたナイトゲームの入場券の半券が、福山市御幸町の会社社長佐藤照造さん(74)方で見つかった。佐藤さんが52年前に落成直後の市民球場で試合を楽しんだ時のもので、佐藤さんは「新球場がスタートする節目に見つかるなんて」と不思議な縁を感じている。

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半券を手に当時を思い出す佐藤さん

 半券は阪神タイガース戦の指定席券で、縦7・5センチ、横約14センチ。黄色の背景に赤い文字で「広島市民球場落成祝賀シリーズ」と書かれている。入場料は250円。佐藤さんが自宅の片づけをしていて納戸の箱の中にあるのを見つけた。

 午後7時開始の試合は約2万3000人が見守ったが、カープが1−15で大敗。半券の裏には当時のエース故長谷川良平さんら、登板した投手の名前や「15―1では話にならぬ」などと悔しがる佐藤さんの走り書きも残っている。佐藤さんは「暗くなってもカクテル光線でベース、選手がはっきり見えた」。拍手や声援で興奮していた超満員の観衆の様子を今も鮮明に覚えているという。

 カープファンの佐藤さんは年2回は市民球場に出掛け、カープに声援を送ってきた。その市民球場もこの春から新球場に役割をバトンタッチ。新球場で4月10日には52年前と同じ初のナイトゲームを迎える。

 佐藤さんは「入場券はまだ手に入れていないが駆け付けたい。新球場の初ナイターでは何としても勝ってほしい」とその日を楽しみにしている。(山崎雄一)