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念願のチケットを手に入れて喜ぶ親子連れ
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新広島市民球場(広島市南区)での広島東洋カープの地元開幕3連戦(対中日ドラゴンズ)入場券が発売された15日、現市民球場(中区)の窓口で念願のチケットを手にしたファンは新球場への期待感を新たにした。
前日午後4時半から並び、こけら落としとなる10日の砂かぶり席を購入した広島市安佐北区亀山南、中学2年浜田太一君(14)は「前夜からの疲れも眠けも吹き飛んだ。大好きな栗原選手に新球場初のホームランを打ってほしい」と待ちきれない様子。廿日市市大東、大学4年高橋宗一郎さん(22)も「歴史的瞬間に立ち会える」と喜んだ。
購入は1試合当たり1人10枚まで。多くのファンが家族や友人の分も買い求めた。10枚購入した東広島市西条昭和町、会社員竹井浩二さん(22)は「結婚式とチケット発売日が重なったいとこに結婚祝いとして贈ります」。福岡市城南区、大学一年原田佳さん(19)は「1日目が雨天中止になったときを考えて」ときょうだい2人が手分けして2日分の入場券を買った。
一般席は現球場より100―300円値上がりする。月3000円の小遣いから1800円の指定席を購入予定の坂町、高校1年吉田侑樹さん(16)は「チケットは一生の宝物だから惜しくないです」。
広島地方気象台によると、同日、中区の最低気温は平年より3・7度低い0・6度と冷え込んだ。徹夜したファンは毛布や寝袋を持参して発売を待つなど、窓口には早朝から長い列ができた。カープの松田元オーナーは「期待の大きさに驚いている。家族や友人を誘って新球場に来てほしい」と感慨深げだった。(永井友浩、山本和明)
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