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夢の開幕 児童に入場券
南区に社屋建設の東京の会社

2009.3.22

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新広島市民球場(後方)の地元開幕3連戦の入場券を児童養護施設に贈る、大都販売の大島部長(右)と社員

 開幕試合を子どもたちへ―。新広島市民球場(南区)の近くに新社屋を建設中の遊技機販売業「大都販売」(本社東京、木原茂成社長)が、同球場で4月10―12日にある広島東洋カープの地元開幕3連戦の入場券を、東区の児童養護施設「広島修道院」へ贈った。

 広島営業所などが入る同社社屋は5月に、現在の南区荒神町から同区南蟹屋へ移転する。新球場が近くなるのを機に、中四国6営業所の従業員約50人の福利厚生用として内野の年間指定席5席を購入した。

 開幕戦を誰が見に行くかと話し合うなかで「社員から『私たちは今後いつでも観戦に行ける。普段は見られない子どもへ』の声が上がった」と大島次郎中四国営業部長(69)。意見がまとまり、中国新聞社会事業団を通じて贈り先を探した。

 広島修道院は新球場の北約1キロ。ほぼ完成した外観がはっきりと見える。中島達夫院長(57)は「歩いて行ける場所だけに、子どもたちのあこがれは強い。みんな本当に喜んでいる」と感謝する。

 同社は5月以降も同事業団を通じ、月に数試合分の入場券を市内や周辺の児童養護施設などに贈る。大島部長は「新球場でいい思い出をつくってほしい」と願っている。(山本修)