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見学者が見守る中、みこしが練り歩く新球場のコンコース(撮影・高橋洋史)
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広島市は2日、マツダスタジアム(新広島市民球場、南区)建設への協力に感謝して、地元住民たちを対象にした球場見学会を開いた。招待客は、輝く総天然芝グラウンドや多彩な観客席に感嘆の声を上げていた。
見学者約7000人のうち約1000人をミニ公募債の購入者が占めた。建設費90億円のうち20億円を賄ったミニ公募債を購入した約3700人から抽選で招いた。
見学者は「砂かぶり席」や「芝生エリア」などの観客席に座り、グラウンドの眺めを確かめていた。球場を周回するコンコースでは、南蟹屋など4町内会のみこしが練り歩き、お祝い気分を盛り上げた。新球場の見どころを解説する市民グループの姿もあった。
ミニ公募債を買って来場した中区舟入南の会社員多木隆裕さん(37)は「芝の美しさと開放感に驚いた」と目を細めた。車いすで訪れた「筋疾患の会オリーブ」の掛江淳子代表(50)=南区出汐=は「エレベーターも備わり、広いコンコースで団体観戦ができる」と喜んでいた。
市は広島商工会議所と共同で、経済界の寄付者やスポーツ団体向けの見学会も開催。市内のライオンズクラブや銀行など計6団体・企業が、車いす利用者に付き添う介助者用のいすや乳児用ベッドなどを市に贈った。(武内宏介)
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