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さようなら ボール犬ミッキー

2009.4.14

Photo
球審にボールを届けるミッキー(2005年4月10日、旧広島市民球場)

 旧広島市民球場(中区)で球審にボールを運び、人気を集めたベースボール犬「ミッキー」が8日、老衰のために死んだ。飼い主の訓練士上野智美さん(32)=広島県北広島町=は「観客と触れ合えて喜んでいた」としのんでいた。

 ゴールデンレトリバーで、2005年に国内初のベースボール犬としてデビューした。07年までの3シーズンにわたり、背番号111(ワンワンワン)のユニホーム姿で、ボールを入れたかごをくわえて運んだ。

 広島東洋カープの松田元オーナーは「大観衆にも物おじせずに愛嬌(あいきょう)を振りまいていた。かけがえのない存在だった」と惜しんだ。14日の対横浜戦は、球団旗を半旗に掲げて哀悼の意を示す。

 ミッキーはマツダスタジアム(新広島市民球場)で地元開幕戦があった10日、12歳になるはずだった。上野さんは「新球場にも一緒に行きたかった」と声を詰まらせていた。(久行大輝)