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新球場の外観を撮影する丸山さん(左)と森光さん
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舟入高(広島市中区)放送部の森光七彩さん(16)、丸山真理香さん(16)の2年生コンビが、新旧の「広島市民球場」を記録した映像作品「なくてはならない宝物」を制作した。8月に三重県である全国高校総合文化祭で「市民が支えた球場の歴史」を伝える。
南区のマツダスタジアム(新広島市民球場)建設が進む昨年9月から11月に制作した。広島東洋カープの協力を得て旧球場(中区)の試合を撮影し、ファンにインタビューした。元球団職員たちがガイドを務める球場見学ツアーにも同行。草創期の球団経営を支えるために活動が広がった「たる募金」の協力者とも出会った。
上映時間は5分。「市民球場への愛は郷土愛と重なる」とナレーションを添えた。中区であった県大会で最優秀賞に選ばれ総合文化祭への出品が決まった。
その後、地元開幕戦など新球場での取材を追加。制作開始からの取材対象者は、前田健太投手たち現役選手も含めて100人余りに上る。インタビューのどれもが捨て難く、編集作業は特に苦労した。「二つの球場には市民の熱い思いがこもっている」という2人。総合文化祭では約100校が出品するビデオメッセージ部門で「広島の宝」をアピールする。(武内宏介)
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