|
オープニングセレモニーで、赤いポスターを掲げてスタンドを盛り上げる観客
|
呉市の呉二河球場で28日あったプロ野球公式試合、広島東洋カープ対ロッテ戦(実行委主催、中国新聞社後援)で、芸南地域などのカープファンが熱い声援を送った。オープニングセレモニーでは、呉商業高の生徒が用意したポスターで観客席が赤く染まった。
呉での公式戦は3年連続。前日には市内の中高生計100人が球場などの掃除をして準備を進めた。あいにくの雨模様だったが、ユニホームの上に雨がっぱを着たファンが長い列をつくった。予定より約40分遅れで開門しほぼ満員になった。
呉商業高3年生の27人は入場門で、赤地に白で「呉から日本一へ」と書いたポスター1万5000枚を配布。リーダーの東菜摘さん(17)がセレモニーで「呉市民のカープに対する熱い情熱と団結力を見せてください」と呼び掛けると、観客が一斉にポスターを掲げて盛り上げた。
始球式では、67件の応募の中から選ばれた昭和北小4年伊藤里奈さん(9)=呉市押込=が登場。選手や一緒に選考を受けた28人の児童が見守る中で堂々と投球し、午後6時に試合開始した。
中国新聞呉販売店会(前田宝由会長)は100組200人を招待した。
家族4人で訪れた呉市焼山此原町のパート上瀬京子さん(34)は「見慣れたこの球場でカープが応援できて興奮です」と話していた。(新本恭子、根石大輔)
|