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笑顔でカープだるまの出来栄えを確認する久保さん
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市などが依頼、球団に贈呈予定
三原市港町の「三原だるま工房」で、名物のだるま制作を続ける工房長久保等さん(81)=同市西宮=が、広島東洋カープの活躍を祈願する「カープだるま」を完成させた。マツダスタジアム(新広島市民球場)=広島市南区=の完成を祝い、「勝利を呼び込みたい」との思いを込めた。
水面から跳ね上がる体長約1メートルのコイの上に、ヘルメットをかぶりバットを持った高さ約50センチの真っ赤なだるまが乗ったデザイン。紙製の張り子に塗料で着色した。だるまの腹の部分には、伝統芸能のやっさ踊りを舞う着物姿の女性を描いた。
新球場完成で盛り上がる地元カープファンの思いを名産品に託して球団に届けようと、三原市などが制作を依頼。約2カ月かけて仕上げた。久保さんは「土台になるコイの骨組み作りに苦労したが、まずまずの出来。広島の財産でもある球団の力になればうれしい」と笑顔を見せる。
市は三原観光協会と連携して、球団側と贈呈の日程などについて調整を続けている。観光協会の下垰成富専務理事は「選手の活躍を願う地元ファンの気持ちを届け、三原やっさ祭りなど地元の観光PRにもつなげたい」と期待を寄せている。(金井淳一郎)
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