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マツダスタジアムに飾られるミッキーの記念プレート。円内は在りし日のミッキー
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広島東洋カープの試合で球審にボールを運ぶベースボール犬として人気を集め、4月に老衰で死んだゴールデンレトリバー「ミッキー」の記念プレートが、広島市南区のマツダスタジアム(新広島市民球場)に近く飾られることになった。球団が多くのファンに笑顔も運んだ活躍をたたえ、設置を決めた。
かごをくわえてお座りする姿を、縦約30センチ、横約40センチの銅板でかたどった。2005年3月12日に国内初のベースボール犬として登場したミッキー。当時の背番号111(ワンワンワン)や、活動した3シーズンで刻んだ節目の日付のほか、登場した試合で15勝7敗、勝率6割8分2厘の輝かしい成績を記した。
ミッキーは、カープの存続が危ぶまれた球界再編騒動の直後にデビュー。球団は「カープが苦しい時に、球場へほほ笑みをもたらしてくれた存在」として新球場で語り継がれるよう、形に残すことにした。大観衆に動じなかった「111」番の働きぶりにふさわしく、にぎわう場所への設置を検討している。
飼い主だった訓練士上野智美さん(32)=広島県北広島町=は「ミッキーはとにかく人が大好きだったので、すごく喜ぶと思う」と、うれしそうだった。(山本修)
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