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マツダスタジアムで初めて開かれたオールスターゲーム。試合前のセレモニーでセ、パ両リーグの選手が勢ぞろいした(撮影・高橋洋史)
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プロ野球マツダオールスターゲーム第2戦は25日、広島市南区のマツダスタジアム(新広島市民球場)であり、全パが7―4で全セを下した。3万866人の観衆が、広島では14年ぶりとなる「夢の球宴」を楽しんだ。
試合は全セが大竹寛投手(広島)、全パが涌井秀章投手(西武)の先発でスタート。全パは3―3の六回に松中信彦外野手(ソフトバンク)の2ランで勝ち越し、九回も2点を加えて全セを振り切った。通算成績は全パの75勝69敗8分け。
最優秀選手(MVP)は2本塁打を放った松中外野手が選ばれた。地元の広島勢は全7選手が出場し、2試合連続で安打と盗塁をマークした赤松真人外野手が「マツダ アクセラ賞」を獲得した。(加納優)
■スター競演にスタンド熱く
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マツダスタジアムのスタンドをファンのウエーブが包んだ
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新球場がスターたちの競演に沸いた。マツダスタジアムで、プロ野球のマツダオールスターゲーム第2戦があった25日、3万人を超えるファンがスタンドを笑顔で埋め尽くした。
広島では1995年以来の球宴。14年前も観戦した広島市安佐南区の会社員草野信一さん(61)は「覚えているのは、身動きできないほど満員だったことぐらい。新球場はゆったりと見られる」と、夜空に打ち上がった5アーチを楽しんだ。
広島東洋カープから7選手が出場し、地元ファンの大歓声を誘った。中区の広島大付属小4年坂谷友理ちゃん(9)は「ホームラン競争の栗原(健太)選手に感動した。次はAクラスを目指して頑張って」と声を弾ませた。
コンコースはにぎわい、約40人の車いす客も並んだ。大阪府から新幹線で来た木村年明さん(30)は初の球宴観戦。「車いす席が多い。来やすい。フェンスが低くて見やすい」と満足感に浸った。
入場券は完売し、左翼場外の「ただ見エリア」にも大勢が詰め掛けた。横浜市の内山博信さん(29)は「(セ・リーグ側の)右翼席で応援したかった…。数年後の次回には必ず」と、金網越しに好プレーに見入った。(山本修)
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