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新球場の一般利用に希望者殺到
11月の週末は競争率108〜65倍

2009.10.6

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新球場に立つことを夢見て抽選器を回す一般開放の利用希望者

 広島市南区のマツダスタジアム(新広島市民球場)がオープンして初のグラウンドの一般開放に、利用希望者が殺到している。11月の週末の利用者を決める抽選は、競争率が108〜65倍に跳ね上がった。「真新しい野球の殿堂」が、野球愛好者だけでなく、幅広い層のあこがれを集めている。

 5日も管理事務室前で11月22日日曜日分の抽選があった。募集1組に対し65組が参加。西区井口台の主婦佐藤弘子さん(45)が当選した。次男(15)の所属する中学校野球部3年生の引退試合を開く。佐藤さんは「普段は観戦しかできない夢の舞台。一生の思い出ができる」と喜んでいた。

 抽選は3日に始まった。競争率は初日(11月14日分)が108倍、4日(同21日分)が72倍、5日(同22日分)が65倍。旧広島市民球場の一般利用は週末が20〜30倍だったが、競争が大幅に激化した。

 利用希望者の顔ぶれにも変化がみられる。旧球場は草野球チームが主流だった。新球場を管理する広島東洋カープの川脇浩幸指定管理課長は「職場単位や友人連れの姿も目立つ。新球場は普段は野球をしない人の関心も呼んでいる」と話す。

 一般開放は3月末まで続けるが、日数は未定。当面は16日までに、残りの年内7日分の抽選を順次実施する。一般利用は、午前9時から午後11時まで、野球かソフトボールが1日2試合までできる。観客から入場料を徴収しない場合、使用料(大人)は1万3500〜5万5360円。(武内宏介)