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新球場建設の逸話披露
広島大でトークイベント

2009.11.8

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マツダスタジアムの写真パネルの前で、完成までの歩みをたどる萬ヶ原さん(左)と山口さん

 中国新聞社は7日、広島大(東広島市)の大学祭会場で、トークイベント「中国新聞in大学祭 とことんボールパーク」を開いた。卒業生2人が、広島市南区のマツダスタジアム(新広島市民球場)建設に携わった経験や情熱を語った。

 約120人が参加した。広島東洋カープ元新球場担当部主任で、現入場券課長の山口恵弘(よしひろ)さん(31)は、バーベキューを楽しめるテラスやウッドデッキなど斬新なアイデアを生み出した経緯をたどり、「観戦以外でも楽しめるボールパークを目指した」と振り返った。

 広島市都心再開発部で新球場の施設整備を担当した萬ヶ原(まんがはら)伸二さん(46)は「テラスは消防法をクリアするための課題が多く、頭が痛かった」と苦労を披露。「球場をさらに進化させ、みなさんと新たな歴史を紡ぎたい」と抱負を述べた。

 2人は、外野フェンスの高さを、カープの緒方孝市コーチの意見を基に決めたり、総天然芝のグラウンドを維持するため高性能スプリンクラーを導入したりした建設の裏話も明かした。学生から「市民にもっと開放してほしい」と注文が飛び出した。

 イベントは卒業生が建設にかかわっていたことを伝え、学生の新球場への親しみを深めるために企画した。(境信重)