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カープ初優勝時の選手のサインが入った大しゃもじに見入る来館者
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半世紀余りの歴史に幕を下ろす広島市民球場の企画展が24日、広島市南区の市郷土資料館で始まった。写真や貴重な記念の品などを展示。広島東洋カープや市民と刻んだ記憶をたどる。3月22日まで。
戦後復興の中で起きた建設運動から、スタンドが真っ赤に染まった昨年9月のカープの最終公式戦まで、時系列で紹介。写真約350点のほか、元選手の山本浩二さんたちのバットや野村謙二郎さんのユニホーム、ファンが応援に使ったコイのかぶり物などの資料約130点が並ぶ。
来館者は思い出を語りながら見入っていた。学生時代に球場でアルバイトした経験がある佐伯区の会社員、神垣利則さん(53)は「友人と涙を流して初優勝を喜んだのを思い出した。球場は自分と同年代。なくなるのは寂しいが新球場も盛り上がるはず」と期待していた。
2月15日午後1時からは、元監督の阿南準郎さんとファンの座談会がある。(見田崇志)
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