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市民球場跡地の利用計画の見直しを求める協議会の初会合
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広島市が1月末に決定した市民球場(中区)跡地利用計画をめぐる議論が活発になってきた。12日、市中央部商店街振興組合連合会など11団体の15人が集まり、市に見直しを求める協議会を発足。「計画は集客力がない」として署名活動や市議会請願を予定しており、16日からの定例会の審議にも影響しそうだ。
メンバーは同連合会のほか、本通商店街振興組合▽そごう広島店▽リーガロイヤルホテル広島▽デオデオ本店▽地元の3町内会と3社会福祉協議会―の幹部や役員で、同日の発足会では設立趣意書と請願書を採択した。
趣意書によると、大半を緑地・公園とし、折り鶴展示施設などを設ける市の計画には「広島の元気につながるのか疑問」と主張。住民や商業関係者と協議したうえで全面的に修正するよう、市議会に請願するという。
会長になった望月利昭・同連合会代表理事は「緑地や広場でにぎわいが生まれるとは思えない。見直しを実現させたい」と語る。
同様の疑問は、市が計画案を明らかにした1月中旬から市議会で噴出した。それを踏まえ、新年度一般会計予算案に盛り込む方針だった球場解体費など2億1800万円を見送り、調査費などを計上するにとどめている。
市都市活性化局は「市民意見を聞くなど手順を踏んできた」として計画への理解を求めるが、市議会の一般質問や予算案審議などの場で再三、市の考えが問われることは必至の情勢となった。(東海右佐衛門直柄)
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