広島市が市民球場(中区)の跡地利用計画の実現に向けて市議会定例会に提案した関連予算案が、一部削除される見通しが濃厚となった。最大会派の自民新政ク(11人)など4会派が23日、新年度当初予算案から計画を具体的に検討する費用約1900万円を減額した修正案を、市議会予算特別委員会に提出した。
自民新政クのほか、政和ク(9人)▽公明(8人)▽爽志会(3人)の幹事長やメンバー。4会派は計31人で、定数55人の過半数を上回る。
関連予算約4600万円のうち、球場スタンドの耐震診断の費用などは残す一方、緑地や広場の整備内容などを具体的に検討する費用を削除する案となっている。自民新政クの木山徳和幹事長は「市の計画には異論が多く、地元商店街の声をしっかり聞いていない」と説明し、市に再検討を求める意向だ。
市の計画では、球場跡地を中心とする5・5ヘクタールを活用。約8割は緑地公園を整備し、折り鶴の展示施設を中央に配す。予算特別委では、折り鶴施設を中心に批判的な意見が相次いでいる。(滝川裕樹)
|