広島市議会(定数55)の予算特別委員会は25日、新年度一般会計当初予算案のうち、市民球場(中区)跡地利用計画の関連費を一部削除する修正案を賛成多数で可決した。提案議員の所属4会派で定数の過半数を占める。26日の本会議でも修正案可決の可能性が高い。
提案議員の会派は、最大会派の自民新政ク、政和ク、公明、爽志会で、所属議員は計31人。関連予算約4600万円のうち、一部を保存する球場スタンドの耐震診断の費用などは残す一方、計画の具体的な検討を進める費用約1900万円を削除した。
理由を説明した木山徳和氏(自民新政ク・中)は「関係者の理解が得られていない。まだ時間的余裕がある」と再考を迫った。
市が1月末に決定した計画は球場跡地を中心とする5・5ヘクタールを活用。約8割は緑地公園を整備し、折り鶴の展示施設を中央に配している。しかし、審議では折り鶴施設への批判や集客力を疑問視する声が多かった。(滝川裕樹)
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