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折り鶴 旧市民球場彩る
世界から寄贈1600万羽 10月末まで展示

2009.5.2

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旧市民球場に展示された折り鶴を見学する観光客

 広島市は1日、旧広島市民球場(中区)で折り鶴の展示を始めた。平和記念公園の「原爆の子の像」に寄せられた約1600万羽を正面2階のスペースに積み上げたり、つるしたりしている。市は11月以降に旧球場の解体を予定しており、10月末まで。

 原爆の子の像に寄贈された2008年度分全1300万羽と、05年度に児童、生徒が寄せた約300万羽。高さ約2メートルの金属製の折り鶴のオブジェや、1枚の紙で折り続けた千羽鶴など、被爆地に贈られたさまざまな作品を公開している。

 被爆10年後に亡くなり、像建立のきっかけになった佐々木禎子さんの生涯を学んだり、折り鶴を作ったりできるコーナーも設けた。

 市は、像に寄贈された折り鶴を2002年度分から保管している。展示スペースとしてきた旧日本銀行広島支店(中区)が改修工事に入り、旧球場を活用した。観光中に立ち寄った金沢市の主婦片山明子さん(40)は「量の多さに驚いた。平和の願いの大きさが伝わる」。午前9時―午後5時。無料。(水川恭輔)