旧広島市民球場(中区)跡地利用計画をめぐり、秋葉忠利市長は4日の記者会見で、広島商工会議所の大田哲哉会頭から伝えられた話として「地元商店街も、跡地利用については商工会議所に一任するとのことだった」と述べた。
大半を緑地・公園とし、折り鶴展示施設を設ける市の計画に対しては、商業関係者から「集客力に欠ける」などの異論が相次ぐ。秋葉市長は、大田会頭の発言を明らかにすることで、計画推進への地元理解は得られるとの自信を示した形だ。
秋葉市長はまた、旧球場の解体費を25日開会の市議会定例会に提案する補正予算案に計上しない方針を明らかにした。「計画の進展に合わせ、解体の着手や予算化の時期を見極めたい」と説明した。
「計画具体化の検討費用」(1930万円)が3月の定例会で本年度当初予算から削除され、検討が進んでいない現状を踏まえた。解体延期に伴い10月末を予定した閉鎖を本年度末に延期する。
一方、秋葉市長は「計画具体化の検討費用」を定例会に再提案するかどうかは「検討中」と述べるにとどめた。(滝川裕樹)
|