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旧球場、利用受け付け再開
25日から広島市 閉鎖延期決定の条件付き

2009.9.20

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利用受け付けを再開する旧広島市民球場

 広島市は、旧広島市民球場(中区)の一般利用受け付けを25日から再開する。10月末の予定だった球場閉鎖の時期を、来年3月末まで遅らせるからだ。ただ、延期の正式決定には市議会の議決が必要で、管理事務所は「議会で予算が認められた場合」と異例のお断りを付ける。

 旧球場は、広島東洋カープが本拠地を南区のマツダスタジアム(新広島市民球場)に移転したのを受け、今シーズンはアマチュア野球などで利用されている。

 市は当初、旧球場の跡地利用計画に従って秋にも解体着手の方針を決めていた。しかし、市議会が3月の定例会で関連予算の一部を本年度当初予算から削除。計画具体化に向けた市の検討は足踏み状態となり、解体も先送りが必要となった。

 市は25日開会の定例会に出す補正予算案に計画具体化の費用に加え、来年3月末までの管理運営費を計上した。閉鎖延期の正式決定は定例会最終日、10月16日の採決を待つことになるが、球場の一般利用は通常なら2カ月前から申請を受け付けていることを踏まえ、11月以降分の受け付け再開を決めた。

 旧球場は10月末までほぼ予約でいっぱい。管理事務所は「長年親しまれてきた球場。閉鎖が延期されれば、予約の申し込みも相当来るのでは」と予想する。

 25日は、11月2~25日分(木曜は定期休場。7、8、15日も使用不可)の申し込みを午前8時~8時半に旧球場正面玄関ロビーで受け付ける。多数の場合は抽選。11月27日以降分は従来通り2カ月前から受け付ける。Tel082(228)5291。(滝川裕樹)