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閉鎖の延期が決まり、一般利用の申し込みが相次ぐ旧広島市民球場
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もっと思い出刻みたい
旧広島市民球場(中区)の一般利用の受け付けが好調だ。市の跡地利用計画の難航による閉鎖延期を受け、9月25日に再開。週末は競争率が80倍に上った日もある。なじみのグラウンドとの別れを惜しむファンも多い。
市は、1月に決定した跡地利用計画に基づき10月末の球場閉鎖を予定していた。しかし、計画への異論がある市議会が3月、本年度当初予算から関連予算の一部を削除。計画は足踏み状態となり、市は来年3月末までの閉鎖延期とその間の一般利用を決めた。
利用申請は再開後も従来通り2カ月前から受け付け、多数の場合は抽選となる。再開初日の9月25日は、11月2~25日分(定期休場の木曜日など除く)を一斉に受け付け、190人が訪れた。最も集中した11月14日の土曜は、81組が申請した。
現時点で11月に予約が入っていないのは2日間だけ。12月も土日、祝日はすべて埋まった。10月末の閉鎖を予定していた本年度は当初から一般利用が多く、9月末までにグラウンドの利用がなかったのは3日間だけ。管理事務所の竹本久男所長は「ファンや市民の旧球場への思い入れを強く感じる」と話している。(滝川裕樹)
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