畳に座りカープ観戦 車いすOKのバルコニーも
2年目を迎える広島市南区のマツダスタジアムは観戦スタイルがさらに充実する。車いすで利用できるテーブル付きバルコニー席や、畳を敷いた桟敷席が誕生=イメージ図。新球場は優しさ、楽しさが増していく。
広島市と広島東洋カープがバリアフリーの促進と3世代観戦を狙って新設。左翼バルコニー席には最上段にテーブル付きの12区画を設ける。8〜10人での観戦用で、コンコースと段差がなく、車いすで出入りできる。桟敷席は内野三塁側上段に設置。8人掛けの「掘りごたつ形式」で畳に腰掛け、テーブルを囲む。
昨年は、カープの主催67試合に約2千人の車いす客が来場。テーブルを囲むテラス席やパーティーエリアが人気を集め、グループ観戦席をより充実させる。
工事費など約2500万円はカープ球団が負担し、1月中に完成予定。松田元オーナーは「祖父母世代が子や孫たちと一緒に訪れやすくなる。車いす利用者は、仲間と一緒により楽しんでもらえるだろう」と導入効果に期待していた。(山本修)
バリアフリー、国交省が表彰
広島市は13日、昨年完成したマツダスタジアムが、国土交通省のバリアフリー化推進功労者大臣表彰に選ばれたと発表した。
最大300席分の車いす用観戦スペースや緩傾斜のスタンド、千席分の難聴者用設備などで、幅広い層にスポーツ観戦の機会を広げた点が評価された。
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