中国新聞オンライン
中国新聞 購読・試読のお申し込み
サイト内検索
中国新聞トップ > みんなのカープ > ニュース

新球場生かす活性化策は 学生、官民と意見交換
夜のまち案内人や空き地の活用案も

2010.2.17

Photo
新球場の活用法について話し合う出席者

 比治山大短期大学部(広島市東区)は16日、中区の市まちづくり市民交流プラザで、南区のマツダスタジアム(新広島市民球場)を地域活性化に生かす意見交換会を開いた。

 昨年、観客動向を調査した粟屋仁美准教授のゼミ生8人と、中国経済産業局や民間シンクタンクの職員たち6人が出席した。

 中国経済産業局流通・サービス産業課の浜本幸男課長補佐は「夜のまちの案内人がいれば、回遊性向上につながる」と提案。中国地方総合研究センター(中区)の吉原俊朗副主任研究員は「固定ファン獲得へ、建設を支えた『たる募金』協力者の名を球場に刻む発想もあり得る」とアイデアを披露した。

 調査した1100人のうち約6割が、広島東洋カープの試合後、自宅に直行すると答えた。学生は「周辺に娯楽施設を増やす必要がある」と指摘。出席者からは「周辺の空き地で市民イベントや露店があれば活気づく」との意見もあった。

 この日の意見は、学生が報告書にまとめて市やカープ球団に提出する。(武内宏介)