広島市南区のマツダスタジアムに、広島東洋カープの歴代スター選手のレリーフを掲げるキャンペーン「カープの星」（中国新聞社主催）の選考委員会が２５日、中区土橋町の中国新聞ビルで開かれ、１７選手を選出した。

　選考委員はカープＯＢ会長の長谷部稔さん（７８）と中国新聞のスポーツ面野球コラム「球炎」を担当した記者３人。１９５０年代から２０００年代までに活躍した６０選手を対象に２万７千票のファン投票をもとに審査した。

　選考委は現役時代の実績なども加えて、各世代から３選手、００年代は今後の引退選手を考慮して２選手を選出。結果的にファン投票の上位の選手が選ばれた。

　最高得票は昨季、現役を引退した緒方孝市コーチの１万５０９１票だった。球団創設期を支えた故長谷川良平さんと、９１年の胴上げ投手となった大野豊ヘッドコーチも１万票を超えた。長谷部さんは「広島に愛着があり、カープを思っている多くの選手たちが選ばれた。それが票にも出ていた」と話した。

　「カープの星」の１７人は３月９日付の本紙に特集で紹介。レリーフはマツダスタジアムにつながる大型スロープに順次、掲げられる。永久欠番の山本浩二さんと衣笠祥雄さんは「無投票当選」としてレリーフ製作が決まっている。（木村雅俊）