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フリーペーパー「Capital」の表紙
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インタビューや観戦記
関東のカープファンの熱い思いを伝えたい―と、広島県出身の女子大学生が、フリーペーパー「Capital」を作った。選手のインタビューや観戦記などを盛り込み、都内の飲食店で配っている。
取材・編集をしたのは、広島市西区出身の東京家政大家政学部3年高場ゆみさん(21)と福山市出身の早稲田大文化構想学部3年水永成美さん(21)。球場でのアルバイトで知り合った2人は一緒に広島東洋カープの試合観戦を続け、昨年末に制作を思い立った。
B5判で表紙を含め12ページ。タイトルは、首都圏のカープファンにちなんだ。千部を刷った2月の創刊号は、自主トレ先の静岡県伊豆市内で取材した石井琢朗内野手のインタビューが巻頭を飾る。カープグッズの手作り法、ファンの投稿なども紹介する。
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完成したフリーペーパーをお好み焼き店の店長(右)に手渡す高場さん(左)と水永さん(東京都世田谷区)
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経費はできるだけ抑えた。表紙のモデルは友人を起用。撮影に使った一眼レフカメラも借りた。ホチキスでのとじ込みは自分たちでやった。テストや就職活動の合間にほぼ毎日、打ち合わせしながら完成させた。
「カープのことなんで応援したい」という都内の広島お好み焼き店や広島つけめん店が広告主となった。印刷代は6万9千円。「ちょっと持ち出しですが、商売じゃないんで」と2人は笑う。
昨年10月5日に横浜スタジアムであった関東での最終戦。雨の中でもファンは最後まで帰らなかった。年間20〜30試合は観戦する2人にとって、思い出に残る試合だ。「まだまだ熱い思いを伝えきれない」「ファンの交流を深めたい」と、今後も半年ごとの制作を構想する。投稿やスタッフも募集している。
電子メールediting_capital@yahoo.co.jp
(荒木肇)
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