|
無料で貸し出された袖付き毛布をまとい、寝ソベリアで観戦するファン(6日のロッテ戦)
|
2年目のマツダスタジアム(広島市南区)は、初年度以上にファンをもてなす工夫を凝らす。オープン球場ならではの寒さや暑さ対策に加え、車いす席へのテーブルの設置など。広島東洋カープが、昨季来場者の声を反映して導入した。
春先の観戦は肌寒いため、風通しのよいゲートブリッジや寝ソベリアなど6席種で、袖付き毛布の無料貸し出しを始めた。先着で約300枚。オープン戦から4月末まで実施する。
夏場は暑さ対策として、コンコースに「緑のトンネル」が登場する。スコアボード裏の約30メートルに、アサガオをアーチ状にはわせて日陰をつくる。デーゲームの日差しを遮り、球場散策の際、一休み場所となりそうだ。
内外野計121の車いす席には、カップホルダー付きのテーブルが備え付けられた。
売店には約40種類の新メニューが加わる。1番人気のカープうどんは、天ぷら、きつね、肉の3種類を合わせた「全部のせ」(700円)を新発売。野村監督が好きな「とり天丼」(千円)など選手やスタッフが企画するメニューも20種類以上が出番を待つ。
カープ球団は「何度でも来たいと思ってもらえるよう、快適さと楽しさを生み出す工夫を重ねていきたい」と、スタジアムを進化させていく。(山本修)
|