▽147校5568人、昨年上回るペース
2年目を迎えたマツダスタジアム(広島市南区)で、修学旅行生のプロ野球観戦予約が好調だ。19日までに広島東洋カープが受け付けたのは147校の5568人で、昨年3月末時点と比べ27校、約500人増加。全国的な注目を集めた「新球場元年」を上回るペースで推移している。
球団によると、昨年3月末時点の予約は120校の5084人。シーズン終了時は163校の6567人に伸び、旧広島市民球場の最終年だった2008年(139校、5518人)を大幅に上回った。
今年も1月中旬から予約申し込みが相次ぎ、既に08年実績を超えた。147校の多くは小中学校で、観戦日は5、6、9月の平日が中心。地域別では中国、四国地方が大半を占め、関西や九州地方からの申し込みもある。
滋賀県守山市の守山北中は4月に初めて広島市を訪れる。平和学習で原爆ドームなどを見学した後に球場観戦を組んだ。古川良彦教諭(50)は「広島ならではの市民とカープや球場とのかかわりの深さを、体感してもらいたい」と説明する。
球団は今後も旅行代理店などを通じて観戦を募る。球団入場券部は「昨年1年間で全国的に球場の魅力が伝わった影響も大きい。宮島や原爆ドームと並ぶ定番コースになるよう、PRを続けていく」としている。(加納優)
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