広島市、新年度から実施設計
広島市は、南区のJR広島駅とマツダスタジアムを結ぶ歩行者専用橋を建設する。プロ野球の試合前後の混雑を緩和し、来場者がより安全に歩くことができる環境を整えるのが目的。2010年度は実施設計に着手し、14年度の完成を目指す。
市役所で30日にあった球場の運営協議会の初会合で市が計画の概要を説明した。歩行者専用橋は山陽線と並行し、広島駅東側約150メートルにある愛宕踏切付近と、球場につながる大型スロープの近くまでを結ぶ。長さ約320メートル。用地は旧宇品線跡地の一部をJR西日本から買い取る予定にしている。
市は現在、橋の基本構造の設計を業者に委託中。10年度はより詳細な設計を進め、事業費などを詰める。10年度予算に設計費約7500万円を計上した。
秋葉忠利市長の諮問機関である運営協議会には、経済界や市民団体などの委員17人が出席した。協議会の会長に広島商工会議所の大田哲哉会頭を選んだ。(教蓮孝匡、野田華奈子)
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