赤ヘルが描かれた応援紙面を掲げ、スタンドを赤く染めたファン（撮影・坂田一浩）

　広島市南区のマツダスタジアムのスタンドが２９日、「赤ヘル」で埋まった。広島東洋カープのリーグ優勝へ願いを込め、中国新聞社が企画したプロジェクト。約２万８千人のファンが、赤いヘルメットが描かれた当日付本紙朝刊の応援紙面を一斉に掲げた。

　好天に恵まれた大型連休初日の横浜戦。試合前と五回終了時、場内アナウンスの呼び掛けで観客が紙面を高く掲げ、スタンドを真っ赤に染めた。

　カープは０―８で敗れたが、会社の同僚たち６人で応援した広島市中区の会社員国原依里子さん（２９）は「勝ち負け以上に応援が盛り上がった。５月から巻き返し、優勝を目指してほしい」と選手の奮起を促していた。（新山創）