石原捕手の逆転本塁打に沸くカープファン（撮影・増田智彦）

　プロ野球公式戦の広島東洋カープ対オリックスの交流戦（広島東洋カープ、中国新聞備後本社主催）が７日、福山市水呑町の市民球場であった。小雨の舞う中、大勢の市民が詰め掛けた。

　ライトスタンドは、お気に入りの選手のユニホームを着た若者や家族連れで赤く染まった。カープがチャンスをつくるたびにメガホンを打ち鳴らし、「かっ飛ばせ」と大きなエールを送っていた。

元気よく始球式を務めた小林君

　始球式には、１２０人の中から抽選で選ばれた福山市水呑町、水呑小６年小林尚貴君（１１）が登場。石原慶幸捕手のミットに向けて力いっぱい投げ込んだ。小林君は「貴重な経験になった。プロの選手はすごい迫力だった」と喜んでいた。

　試合は一回、先発のジオ投手が２者連続で本塁打を浴びた。しかし、二回に石原捕手の３点本塁打で逆転すると、球場は「バンザイ」の大合唱に包まれた。福山市新涯町の会社員迫田章弘さん（４３）は「一つずつ勝ちを重ねてなんとかプレーオフに進出してほしい」と力を込めた。

　また球場では、主力選手の直筆サインボール７７個、カープロゴ入りの木製ミニバット７７７本が来場者に抽選で当たった。

■両チームにエールの花束　ローズ福山

スラィリーやちゅーピーに見守られ、選手へ花束を渡すローズ福山の２人

　福山市民球場であったプロ野球カープ対オリックス戦に、市の観光アシスタント「ローズ福山」の２人が両チームへの花束贈呈役として参加した。

　河相裕美さん（２４）と藤沢亜希子さん（２９）。カープのマスコット「スラィリー」と坂本竜馬をイメージした着ぐるみの「鞆龍馬」、中国新聞のマスコット「ちゅーピー」と登場。河相さんがオリックスのＴ―岡田選手、藤沢さんがカープの大島崇行選手に花束を贈った。藤沢さんは「福山で勝って上位争いに加わってほしい」と熱心に試合を見つめていた。（山本堅太郎）