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旧市民球場跡地、解体工事費に1億3800万円
広島市2010年度当初予算案

2010.2.10

 広島市が9日発表した2010年度当初予算案は、地域経済の停滞を踏まえた緊急経済対策、暮らしや教育、原爆平和などの各分野に施策を織り込んだ。アストラムラインとJR山陽線の乗り換え拠点となる新駅整備に向けた予算も計上。財政が厳しさを増す中、まちづくりへの積極的な取り組みも目立った。

 旧市民球場(中区)跡地利用計画の推進に計1億8300万円を盛り込んだ。

 内訳は、球場の解体工事費(1期分)1億3800万円、保存対象であるライトスタンドの耐震補強計画の立案費260万円など。さらに、昨年10月の市議会定例会で補正予算案から削られた回遊性向上の検討費や概算工事費の算出費を、16日開会の市議会定例会に再提案する。

 球場跡地は、2013年の広島開催が決まった全国菓子大博覧会の会場に想定されている。市は旧市民球場を3月末で廃止する条例案も提出し、管理事務所の職員も引き上げる方針。

 市の跡地利用計画をめぐっては、ホール機能を中心とし、折り鶴展示施設も備えた「折り鶴ホール(仮称)」への批判が市議会に根強い。定例会では関連予算案が認められるかどうかが焦点となる。(滝川裕樹)