|
旧広島市民球場の利用者を決める抽選(手前)を見守る申し込み者たち
|
▽受け付け初日は最高75倍
5月1日から一般利用を再開する旧広島市民球場(中区)の申請受け付けが17日、球場正面玄関で始まった。野球やソフトボールチームの監督、保護者たちが「あこがれの舞台」でのプレーを望み、朝から列をつくった。
この日は6月16日までの利用希望者が、午前8時半までに正面玄関に集まり、延べ436人からの申し込みがあった。希望者が重なった計14日分が抽選になり、最高倍率は75倍に達した。管理事務所の職員が抽選器で当選者を決め、名前を読み上げるたびに拍手や歓声が起こった。
抽選で5月の利用が決まった吉島体協少年ソフトボールクラブの亀本憲二監督(43)は「グラウンドの土を持って帰るほど、子どもたちにとってはあこがれの球場。まだ使えるのはうれしい」と笑顔を見せた。
広島市は当初、3月末で閉鎖する予定だった。夏にも球場を解体し、跡地に緑地広場などを整備するためである。しかし、先の市議会定例会で球場廃止条例案が否決された事態を受け、5月1日から7月31日まで期間限定の再開を決めた。
6月18日以降の利用は2カ月前が申込日となり、4月18日から順次受け付ける。(野田華奈子)
|