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旧球場跡地利用計画、イメージ図・整備案判明
イベント誘致に官民組織検討 12年度内に緑地広場

2010.6.1

 広島市の旧市民球場(中区)の跡地利用計画に基づくイメージ図や整備案の内容が31日、分かった。市は2012年度末までに緑地広場を整備し、イベントを誘致する官民一体となった運営組織の設置も検討する。

 跡地は、芝生の市民広場を中心に整備し、外野スタンドの一部を「球場メモリアル」として保存。イベント施設「折り鶴ホール」(仮称)は当初予定より北西にずらした。折り鶴自体の展示はせず、無数の折り鶴が組み合わさったデザインの外壁に仕上げる。

 飲食物販施設「森のパビリオン」は南側、商工会議所ビルは東側に配置。将来的に整備する劇場は商議所ビルの北隣を予定する。

 整備案では、商議所ビルの具体的な移転スケジュールを示した。11年度に商議所ビル移転先の国有地を市が取得し、商議所へ売却。同年度中に商議所が新ビルの建設を始める。

 31日に記者会見した秋葉忠利市長は「球場は老朽化が進んでいる。跡地利用を着実に進めるため解体を行う必要がある」と強調した。6月1日にイメージ図や整備案を公表。市議会や商工会議所に示し、解体へと進める考えを示した。

 地元の一部に「性急に解体すべきでない」との意見があることに対し、秋葉市長は「4年をかけて検討し、市民の考えは十分聞いてきた」と反論した。(野田華奈子)