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回遊性アップへ歩行者橋 広島市が旧球場跡地整備案

2010.6.2

▽事業費 当初案から4億円増

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 広島市は1日、旧市民球場(中区)跡地の整備案やイメージ図を公表した。当初の跡地利用計画に、回遊性の向上を図る歩行者専用橋と親水施設を追加する方針を示した。市整備分の概算事業費は約4億円増え、34億1千万円を見込む。

 歩行者専用橋は、跡地東側と広島バスセンターを結ぶ。親水施設は、跡地中央に配置する広場の南側に設け、市民が憩う場に位置付けた。一部を保存するライトスタンドは、約1500席分の客席と展望スペースを備えた休憩エリアとして活用する。財源には、国の交付金や跡地の整備事業基金を充てる。

 民間が整備する施設の事業費は、イベント会場の「折り鶴ホール」(仮称)が約1億6千万円、飲食物販の「森のパビリオン」は約1億8千万円。東側に移転新築する商工会議所ビルは6階建てを予定する一方、移転費用などは固まっていない。

 市は、8日にある市議会の都市活力創造対策特別委員会で整備案を説明する。地元商店街には広島商議所を通じて伝える。市のホームページ(HP)でも公表している。

 市の杉山朗旧市民球場跡地担当課長は「目標通り年150万人の集客ができると考えている」と話している。(野田華奈子)