広島商工会議所は14日、広島市がまとめた旧市民球場(中区)跡地の整備案やイメージ図を広島市中央部商店街振興組合連合会(中振連)に説明する懇談会を中区の商議所ビルで開いた。中振連からは、跡地整備の停滞を懸念し、整備推進を求める声が上がった。
中振連から望月利昭理事長たち幹部5人が出席し、商議所小売商業部会のメンバーから説明を受けた。出席者からは「広島大本部跡地(中区)の二の舞いは避けたい」などと、跡地利用の停滞を懸念する声が相次いだ。
イベントなどの集客を検討する官民一体の運営組織を設ける構想については、賛同する意見が出た。中振連は今後、理事会で市の案を検討し、商議所を通じて市に意見を伝える。
跡地の整備案やイメージ図は市が1日に公表した。商議所も策定に加わり、緑地広場の整備や商議所の移転、外野スタンドの一部保存が盛り込まれた。望月理事長は懇談会後、「基本的な考え方は商議所や市と同じ。前に進めることが大事」と話していた。
広島商議所は中振連や商議所の常議員らの意見を踏まえ、市のイメージ図に対する考え方を近くまとめる。(漆原毅)
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