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旧市民球場跡地の広場、2013年春完成
広島市長が強調

2010.6.25

 広島市の秋葉忠利市長は24日の記者会見で、旧市民球場(中区)跡地に整備する緑地広場などについて、2013年春までに完成させる従来方針を強調した。球場の廃止日付を8月1日から1カ月延長した廃止条例修正案が市議会で可決されたが、「年末にも解体工事に着手する」と述べた。

 秋葉市長は、修正案を可決した議会の対応を「スケジュールが遅れ、厳しい状況になった」と批判する一方、「早期整備を求める市民や経済界の声に応えるため努力したい」として、広島商工会議所など関係機関との調整を急ぐ考えを示した。

 会見に同席した片平靖都市活性化局長は、夏に予定していた旧球場の「さよならイベント」を秋にずらし、球場の備品などの公開オークションをすることを説明した。

 秋葉市長はまた、中国新聞社の世論調査で市が招致検討する20年夏季五輪への反対が賛成を上回った結果について「市民の理解を得ることが大事だ」と受け止めた。「将来に過度な負担が残らない計画を提示することで共感してもらえると思う」とも語り、財源を盛り込んだ開催の基本計画を9月に示すとした。(野田華奈子)