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惜別 球児の青春舞台
旧広島市民球場で最後の高校野球公式戦

2010.7.26

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旧広島市民球場で最後の高校野球公式戦に勝利し、校歌を歌う観音ナイン(撮影・宮原滋)

 8月末で閉鎖される広島市中区の旧広島市民球場で25日、高校野球で最後の公式戦となる第92回全国選手権広島大会の準々決勝2試合があった。1958年から球児があこがれた舞台は「終球式」で幕を下ろした。

 最後の試合は観音が広島工を11―6で下し、校歌を響かせた。終球式では、広陵のエースで67年から広島大会を2連覇した呉市の会社員宇根洋介さん(59)が登板。52年間の高校野球と球場の歴史に終止符を打つ、最後の一球を投じた。

 スタンドから温かい拍手の後、観衆を含めた全員が「ありがとうございました」とグラウンドに一礼。記念球をグラブにしまった宇根さんは「やっぱり市民球場は高校球児の聖地。このボールは一生の宝物になる」と名残惜しんだ。(中橋一誠)