元気なコイ人にMVP

中国新聞・カープ
「ALLーIN大賞」


球団とのきずな強化

 新生・広島東洋カープの船出とともに、「中国新聞カープALL―IN大賞」が四月、スタートする。カープを通して地域を考えるグループやファンを表彰。プロ野球のある街の「元気」と魅力向上に結びつけるのが狙いだ。中国新聞社とカープの共催。球団が地域を表彰するのは、十二球団でも初めてである。

 地域密着を目指すカープと、球団を公共財ととらえる中国新聞社が、市民と球団のきずなを深める賞の創設で一致。みんなの思いを一つにする意味を込め、カープが掲げるキャッチフレーズ「ALL―IN(一つになろう)」を冠した。

 シーズン中の四〜九月に月間賞として毎月、一団体・個人を表彰。広島市民球場(中区)での試合前などに表彰式をし、グラウンド上でブラウン監督らが賞金十万円とカープグッズを贈る。また、年間を通じて活動が顕著だった団体・個人を年間大賞とし、シーズン後に三十万円とカープグッズを贈る。

 受賞対象は自薦・他薦を問わず広く市民から募り、広島県体育協会・多田公煕会長▽ノンフィクション作家・迫勝則氏▽広島市立大・曽根幹子助教授(スポーツ文化経営論)▽カープ・松田元オーナー▽中国新聞社・兼重収編集局長の五氏でつくる選考委員会が選ぶ。

 一昨年の球界再編騒動をきっかけに、カープ存続を前提に市民球場に替わる新球場建設構想が加速。構想を後押しするため地元マスコミ十二社・団体がスタートさせた「たる募金」も熱を帯びた。市民球団のあり方を再考する動きはその後も高まりを見せ、地域や世代を超えたさまざまな動きが活発化している。(下山克彦)

2006.3.14


みんなのカープTOP「ALL−IN大賞」応募要項