安芸高田市検討委答申 5年進級時の児童対象 学校選択制を協議していた安芸高田市の通学区域弾力化検討委員会は三日、小学校の五年進級時に隣接する二―六校への編入を認めるなどの答申書を市教委に提出した。在学中の児童を対象にした選択制導入は中国地方で初めて。市は来年度からの導入を目指す。 会長の二宮晧広島大大学院教授が答申書を提出した。答申は「学校教育の活性化から導入が望ましい」と指摘。当初は就学前から選択制を認めようとの意見もあったが、児童の判断力や遠距離通学をする体力の不安、市内十三校の小学校区を中心にまちづくりを進める市の方針から、四年生までは地元校に通い、五年進級時に選択する内容となった。 旧六町ごとにある計六校の中学は、居住区域の中学を希望する生徒は全員入学できる。区域外からの希望者には定員を設け、それを上回ると抽選にする。定員については今後、詰める。 二宮会長は「学校と地域の連携を重視し、学校活性化の目的も盛り込んだ全国でもユニークな制度」と説明。佐藤勝教育長も「安芸高田ならではの特色ある教育。充実に努めたい」としている。八月中をめどに教育委員会会議で正式に決定。九月以降、学校関係者や市民向けに説明会を開く。 (2005.8.4)
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