中国新聞


待機児童倍増159人
東広島 2保育園が開設予定


 東広島市で市立の保育所や民間の保育園に入れない子どもが159人(6月1日現在)に達し、昨年の約2倍になった。不況で夫婦共働きの世帯が増え、市中心部で入所、入園を希望する子どもが施設の定員を大幅にオーバーしたためだ。

 定員空きを待つ子どもを市は「待機児童」として調査し、昨年同期は82人だった。統計が残る合併翌年の2006年は50人、07年は63人。今年は増加ペースに拍車がかかった背景について、市保育課は「不況に伴う収入減で働き始める母親が増えた」とみている。

 施設規模などの基準で市が認可している保育所は32、保育園は11。入所・入園希望は西条地区など中心部の施設に集中する一方、周辺部では少子化などの影響で定員割れの施設も少なくない。

 市は西条地区の2保育所を11年3月末で閉鎖し、同年4月には地区内の別の市有地で民間に保育園を運営してもらう予定だ。定員は現在の2保育所に比べて30人増の250人と見込んでいる。

 また、西条地区では別の保育園(90人)が今年11月に開園する計画もある。市保育課は2保育園の開設について「定員は合わせて120人増えるため、待機児童を一気に減らせる」としている。(小山顕)

(2009.7.1)

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