◆2010年5月◆ 応募総数/1045点 <敬称略>

◆1席

「廃墟(はいきょ)」
(撮影地・呉市)
田中 利弘(67)
呉市室瀬町

「題名に迷った。人も船も栄枯盛衰。悲壮感よりも、お疲れさまとねぎらうつもりで撮影したからです。写真冥利(みょうり)に尽きる今回の受賞を励みに今後、撮影の幅を広げていきたい」


◆2席

◆3席

「朱に染まる」
(福山市)
臺 和義(64)
広島市安佐南区山本

「一休み」
(島根県邑南町)
蒲生 誠(62)
広島市中区吉島東

「営々と継ぐ」
(浜田市)
冨岡 政行(69)
広島市安佐北区亀山南

「みんないい顔」
(広島市中区)
梶本 協治(67)
広島市東区上温品

 

初夏の便りが満載でした。恒例のイベントや祭り、新緑へと移り変わる風景…。動と静が交錯する時季だけに、題材は多彩でした。ただ、似通った作品も目立ちます。独自の視点で被写体に迫り、新たな作風を確立しましょう。

1席「廃墟」赤く朽ち果てた船体、付着するフジツボの質感が絶妙です。背後に係留され、処分を待つ廃船の運命を予感させる空間構成と相まって意味深なドラマが展開しています。青空での順光という素直な表現も功を奏しました。
2席「朱に染まる」海面の反射、船の陰影が花火を引き立てます。花火も末広がりの構図で落ち着いています。
3席「一休み」軒下に座ってくつろぐ女性たちの談笑が聞こえてきそうです。日陰を意識した露出が巧みです。
3席「営々と継ぐ」棚田の特徴を強調する画面構成、緑の帯の配置とも撮影意図が明確で、説得力があります。
3席「みんないい顔」ステージで声を合わせる少女たちの表情を絶妙のタイミングで切り取りました。

映像コンテンツセンター長・三藤和之

◆佳作
     

「暮れなずむ頃」 山根 義則(70) 広島市西区井口台
「空中戦」 錦織 永治(68) 広島市東区馬木
「静寂」 河野 将幹(70) 広島市東区戸坂山崎町
「思い出」 大石 正臣(63) 広島市中区新天地
「高速道路でキャリアカー炎上」 児玉 英男(67) 広島市佐伯区三宅

◆予選通過者
〈広島県〉広島市=青木一紀、青木照彦、秋月静枝、味村精三、荒川純一、荒川洋子、池浦俊文、石川恵津子、和泉鉄美、市川尊之、伊藤敦子、入野和夫、大住靖人、大歳弘、沖勝美、小原敏、鍵本裕次、木村文昭、木本剛義、黒瀬正一、桑原道子、柴田忠彦、渋田勇、瀬戸川信子、竹下寛人、田辺秀樹、中丸敏壽、長谷川幸登、原山広寿、福井昭作、森原泰子、森脇省、山木純子、湯浅勝彦、吉田毬子、米田勁草▽呉市=池本悦雄、猪尻美知枝、小澤豊、西川タモツ▽三原市=藤澤贇夫▽尾道市=土井芳昭、松岡秀明▽福山市=井出隆之、岡田哲明、後川正俊、金尾冨士子、高橋良惇、西村一成、野島秋人、藤井盛男、吉岡勇一、渡世功一▽府中市=上岡恵美子、竹中光昭▽三次市=石田克志、佐々木輝義、菅昭和、鳥谷明正、森角恒子▽庄原市=立花敏之、田辺美佐恵、田辺稔▽大竹市=小田上健二▽東広島市=迫本伸子▽廿日市市=斎藤正美、中谷文生、西谷正子、服部隆、藤井律▽江田島市=尾上幸正▽府中町=木田敏忠、高取一巳、中村信之、二井見祥法▽海田町=河中文雄
〈山口県〉岩国市=秋本博正、中原誠、二井原千枝子▽光市=有金ヒロシ

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