たる募金が縁 友情の声援

05.08.17


■関東・東北の広島出身大学生が市民球場で観戦

 広島市民球場(広島市中区)で十六日夜あった、広島東洋カープ対ヤクルトスワローズ戦を、関東、東北の大学に通う広島県出身者二十三人が集団で観戦した。仙台市のフルキャストスタジアム宮城でたる募金をした東北大広島県人会と、大学の寮祭でたる募金をした筑波大広島県人会の学生が呼び掛けて実現した。
 東北大の県人会会長、四年山本祐司さん(22)=呉市出身=ら四人と、筑波大の二年森島正一さん(20)=佐伯区出身=ら十三人に、東京広島県人会学生部を通じて知り合った早稲田、慶応、立教大の学生も加わり、右翼席に陣取った。同点にされた直後、緒方選手の勝ち越し打が出るとハイタッチ。「永川の球は意外に速いのう」などと久々の市民球場に大盛り上がり。「毎夏の恒例行事にしようや」と意気投合した。
 筑波大は五月、東北大は六月に募金を実施。中国新聞のホームページで互いの活動を知り、連絡を取り合うようになった。夏休みの帰省を機に、「一緒にカープを応援しよう」と企画した。
 筑波大は十月、東北大は十一月にある学園祭でも募金を計画している。「いい刺激になった。広島出身同士、これからも地元のために頑張ろう」と誓い合っていた。


【写真説明】ユニホーム姿で仲良く並んで、カープに熱いエールを送る東北大の山本さん(左端)と筑波大の森島さん(左から2人目)


 

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