1億円突破 開始1年、目標に届く

05.11.1


 広島東洋カープの本拠地、広島市民球場(中区)に替わる新球場建設を目指す「広島新球場建設たる募金共同キャンペーン」の募金総額が三十一日、目標の一億円を超えた。スタートからほぼ一年。市民やファンの情熱で、大台に届いた。

 節目の寄託をしたのは広島信用金庫(高木一之理事長)。職員がカープのユニホーム姿で接客するなどキャンペーンに協力してきた庚午支店(西区)で記念セレモニーがあり、たる募金推進委を代表して今中亘委員(中国新聞社社長)が高木理事長から、各支店窓口などで募った四百二十三万三千四百十二円の目録を受け取った。

 同日はこのほか、広島厚生年金会館(中区)からの約三十四万円を含め二十三社・団体から約六十万円が寄せられた。この結果、たる募金総額は一億百十三万九千九百五十七円に達した。

 地元マスコミ十二社・団体で構成する推進委は昨年十一月二十日、共同で協力呼び掛けを始めた。キャンペーンとしては一日で終了するものの、広島、もみじ両銀行と広島信用金庫、郵便局の専用口座で二十二日まで募金を受け付け、二十三日に市民球場である「2005カープファン感謝デー」で秋葉忠利広島市長に手渡される。

 今中委員は「まさに感無量。全国から寄せられたカンパに感謝します。見事な球場を造ってもらい、カープに一層活躍してもらいたい」と話している。(門脇正樹)




【写真説明】たる募金推進委の今中中国新聞社社長(手前右)に目録を手渡す広島信用金庫の高木理事長(左)。右奥は同信金の田村鋭治会長(撮影・安部慶彦)
 

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