「たる募金」閉幕 夢つなぐ

05.11.2


 広島東洋カープの本拠地、広島市民球場(中区)に替わる新球場建設を目指してきた「広島新球場建設たる募金共同キャンペーン」が一日、閉幕した。募金総額は一億四百八十三万四千四百六十六円(たる募金推進委寄託分)。熱い思いは二十三日、市民球場での「2005カープファン感謝デー」で、秋葉忠利広島市長に手渡される。

 最終日のこの日、広島市南区の広島駅ビル「アッセ」で、常設の四斗だるに寄せられた募金の寄託式があった。ビルを管理する広島ステーションビルの黒田重信社長が、百万八百四円の目録を六拾部忠紀推進委事務局長に手渡した。黒田社長は「新球場は広島の夢。みんなの思いを楽しい球場づくりに役立ててほしい」と話していた。

 昨年十一月二十日に始動し、地元マスコミ十二社・団体を軸に進んだたる募金は、世代を超えた共感を得て全国に広がり、たるや募金箱の設置場所は約千二百カ所に上った。新球場構想にも弾みが付き、JR東広島駅貨物ヤード跡地(南区)への建設が固まっている。

 キャンペーンは一日で終わるが、広島、もみじ両銀行、広島信用金庫、郵便局の専用口座は十一月二十二日まで募金を受け付ける。(下山克彦)




【写真説明】六拾部事務局長(左)に目録を手渡す広島ステーションビルの黒田社長(撮影・今田豊)
 

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