新球場建設願い乾杯 キリンビール広島支社

05.11.11


 ビールなどの売り上げの一部を広島新球場建設のたる募金に積み立てているキリンビール広島支社(広島県府中町)の社員約三十人が十日夜、広島市都心部の歓楽街に繰り出し、「最後のカンパ」を呼び掛けた。

 午後七時ごろ、カープの応援ユニホームなどを着込んだ社員が中区の流川地区へ。胡町の「海鮮亭」(田中伸広店長)には井川厚支社長(42)たち八人が訪れ、「もうひと踏ん張りお願いします」とあいさつ。募金協力への感謝として客たちに、持参した瓶ビールをついで回った。一帯の四十五の飲食店で、合わせて中瓶八百本を振る舞った。

 広島支社は今年一―三月、広島県内での缶ビールや発泡酒などの売り上げの一部をたる募金に自動集計。好評だったため四月以降も続け、この日夕までの総額は約四百八十五万円に上った。

 地元のマスコミ十二社・団体が共同で呼び掛けた共同キャンペーンは今月一日で終了したが、専用口座は二十二日まで開設されており、井川支社長は「ぎりぎりまで地元球団のために力を尽くしたい」と話していた。(門脇正樹)




【写真説明】飲食店で、たる募金への協力を呼び掛けるキリンビール社員(中央の2人)=広島市中区(撮影・藤井康正)
 

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