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広島都心を取り巻くデルタ地帯には、六本の川が流れている。
「土手をレストランやカフェテラス(屋外喫茶店)の用地に開放を」(広島県府中町の山本浩徳さんなど)との期待は根強い。「メーンの食事時は夜だから、借景の川を美しく見せる照明にも気を配って」とは佐伯区の高本祐さん。廿日市市の河村益子さんは「花壇も整備し、景色を楽しみたい」とも。 東広島市の菅島昌弘さんは「河川すべての川岸を公園化し、屋台団地を作ったら」。佐伯区の大崎秀喜さんは「夜だけ、川に屋台舟を並べ、広島の名物料理を食べさせればいい。昼は広島湾に移動させる」。 元安川左岸の元安橋―平和大橋間を「場末みたい」と残念がるのは西区の国本善平さん。二本の橋の間にもう一本、「パリの芸術橋のように名物となる、歩行専用橋を架けたら」と提案する。 陸上の渋滞解消に、恵みの川を「バイパス道路」に仕立てよう、との声も根強い。「区間によっちゃあ、乗り換えが必要な電車よりも早く着くよ」と、東区の吉野俊司さん。 安佐南区の川村浩治さんたちは「船が行き来しやすい水深の確保に、底ざらえが必要」と指摘。安芸区の稲村洋さんたちは美観向上の観点から「しゅんせつ」を求める。 観光資源の遊覧船、河川クルーズにも、安佐南区の伊藤文子さんから「川巡りのコースにしたら」、佐伯区の谷口則男さんからは「瀬戸内海への周遊も」など、注文が付いている。 |