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自衛隊より別貢献を ユニタール講演の米教授 '03/11/18

 国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所の第一回研修プログラムで基調講演した米国コーネル大のマーク・セルダン教授は十七日、広島市中区内での記者会見で、日本のイラクへの自衛隊派遣について「合憲性、国際平和への貢献を考えるなら、日本は自衛隊派遣よりほかの方法で貢献できる」との見解を示した。

 セルダン教授は、国連アフガニスタン問題担当事務総長特別代表のラクダール・ブラヒミ氏らとの会見に同席。「暴力の悪循環を断ち切る観点からも、自衛隊派遣によって憲法九条を傷つけてはならない。自衛隊派遣との間に妥協点はない」と憲法との整合性を図れないことを強調した。

 これに対しユニタールのマルセル・ボイザード本部長は「セルダン氏の発言は、国連やユニタールの見解ではない」と注釈を添えた。



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