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原発事故20年 チェルノブイリに暮らす > 連載 > ヒロシマの息吹
ヒロシマの息吹
「先進地」の医師活躍 ('06/4/9)

 旧ソ連(現ウクライナ)で起きた史上最悪のチェルノブイリ原発事故後、放射能汚染地域に住む子どもたちに甲状腺がんが激増した。その治療や検診のために、二十年の節目を前にしたいまも、最大の被災国ベラルーシで精力的に活動を続ける被爆地広島の医師がいる。そして、彼を支える広島の友人がいる。

 甲状腺が専門の開業医、武市宣雄(61)=広島市南区西荒神町=と、医療通訳の山田英雄(58)=中区西平塚町。

 原発事故による最大の被災国、ベラルーシに着いて二週間。二人の医療支援活動を追うため、ゴメリ市のホームステイ先をいったん離れて、約五百キロ西に離れたブレスト市へ向かった。かつて独ソ戦の火ぶたが切られたポーランド国境近くの街には、多くの患者が待ち受けていた。

 広島への原爆投下から六十年余。核兵器廃絶の展望は見えず、世界で初めて核の被害を受けた街の歴史的使命が色あせたようにも見える中、東欧の小国で、世界の求める「ヒロシマ」の役割を感じた。<敬称略>(滝川裕樹、写真も)

【写真説明】エコーの画面を見ながら患部の様子を現地の医師らに説明する武市さん(左から2人目)と通訳の山田さん(同3人目)


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