平和記念公園(広島市中区)の「原爆の子の像」で23日、市内27小中学校の児童、生徒約400人が参加し、碑前祭が催された。2歳で被爆し、10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんを悼み、平和を誓った。
出席者全員で黙とうをした後、安佐中(安佐南区)の生徒9人が詩を朗読。各校の代表がそれぞれの折り鶴をささげた。禎子さんが在籍した幟町中(中区)の生徒会長で3年の長廻恵唯(ながさこ・めい)さん(15)が「一人一人が平和を願い、行動することで平和へとつながっていく」とのアピールを読み上げた。
原爆の子の像は、禎子さんの死をきっかけに建立運動が全国へ広がった。碑前祭は22回目。今年は幟町中と安佐中、祇園東中(安佐南区)の生徒が実行委員を務め、準備を進めた。(小林可奈)
【写真説明】原爆の子の像の前で、詩を朗読する生徒
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