▽平和記念式典献花で使用
三次市菊生産組合が2日、広島市で6日にある平和記念式典で献花に使われる小菊の刈り入れをした。組合は1970年から、式典で参列者に手向けてもらう小菊を同市に寄贈している。
穴笠町の坂居君枝組合長(71)は早朝から約20アールの畑で作業した。約1メートルの高さに育ち、赤、白、黄の3色のつぼみがふくらみかけた小菊をかまで刈っていった。7月の豪雨で畑が水没するなどし、例年より生育が悪かったが、見栄えのいい約2千本を収穫した。
三次市は県内有数の小菊の生産地として知られ、組合は毎年約3千本を届ける。畠敷町のJA三次卸売市場に集め、トラックで3日に広島市に運ぶ。6日当日には花が開くという。坂居組合長は「平和を願う懸け橋として、できる限り続けていきたい。少しでも亡くなった方の慰霊になれば」と話していた。(山崎亮)
【写真説明】つぼみのふくらんだ小菊を刈り取っていく坂居組合長
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